筆者がレンタルサーバーを使い始めた10年位前は、レンタルサーバーといえば○○といったようにいくつかの定番のレンタルサーバーの会社があったし、初めてレンタルサーバー使うならココのように選択肢は2、3択くらいだった。
昨今は、レンタルサーバーのサービスを提供している会社はかなり増えてきて、初めてだと選ぶのに悩ましい状態ではある。
また、レンタルサーバーサービスの増加の背景として、WordPressの普及があり、このWordPressにフォーカスしたサービスの増強なども行われてきている。
ただ、レンタルサーバーを初めて利用するのであれば、やはり2、3択位に絞られるのは変わらないかなというのが、ここ10年以上レンタルサーバーを利用してきた実感である。
今回はその候補の一つ「さくらインターネット」のレンタルサーバーについて見てみる。
昨今の使い方に多いであろう、WordPressを使ってウェブサイトを立ち上げる観点でみてみることにする。
<独自ドメイン>
独自ドメインとは、インターネット上のホームページを認識するための独自のアドレス(住所)のこと。
「お名前.com」や「MuuMuuドメイン」といったところでも取得できるが、レンタルサーバーと合わせて取得できるところもある。
さくらインターネットで独自ドメインも取得すれば、ドメイン設定の設定がいくらか省けるので初心者にはやさしい。
<マルチドメイン>
マルチドメインとは、1つのサーバーで複数のドメインを管理できる事を指す。
将来的に複数のサイトを運用することが少しでも視野にあれば、見ておいたほうがよいが、最近のサービスでは大抵は事足りる。
例えば、人気のさくらのスタンダードプランならマルチドメイン100個まで使えるので、充分すぎるほどある。
<MySQL>
MySQLとは、データベースの1種でWordPressを利用する場合必須のもの。
1サイト当たり1つ必要なので、WordPressで複数サイトを運営する場合、いくつサイト運営できるかは、実質この数で決まることが多い。
例えば、さくらのスタンダードプランなら20個まで使えるので、つまり独自ドメインでWordPressのサイトを20個まで作ることができる。
<PHP>
Web開発でよく使用されるスクリプト言語のこと。WordPressを利用する場合必須のもの。
もちろん、さくらのスタンダードプランは利用可能である。
<クイックインストール>
WordPress等のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を簡単な操作でインストールできるサービスのこと。
これを使うと、簡単にインストールができる。
もちろん、WordPressをダウンロードして、FTPでサーバーにアップロードしてもよいのだが、アップロードに時間がかかるうえに、通信が中断したりすると、やりなおしになってしまったりするので、これを使うのが便利である。
…とここまでがWordPress利用する上で、マストなチェックポイント。
ただ、実のところ、レンタルサーバー各社の標準的なプラン以上なら大抵条件を満たしていたりする。
では、さくらのレンタルサーバが、おススメの理由は… 高速化とあんしん
「高速化」という点では、他社のレンタルサーバーが全面に推しているところがあり、その点でさくらは正直見劣りする時期があったのだが、近年さくらのレンタルサーバーも以下のように高速化が図られているのだ。
https://www.sakura.ne.jp/speedup/
例)PHP7.2とAPCuキャッシュ機能
https://www.sakura.ad.jp/information/announcements/2018/07/11/1968197165/
HTTP/2機能
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/03/07/90208/
それでも、スタンダードプランで月額500円から使えるのはかなりお得ではないか、ということ!
高速化の恩恵を受けるには古いサーバーではダメだそうだが、逆にこれから申し込む分については、もれなく高速化の恩恵を受けられる。
さらに、利用者からするとレンタルサーバーは動いていて当然なので、あまり意識しない点であるが、2018年9月に起きた北海道胆振東部地震のときに、北海道全域がブラックアウト(停電)したときでも、さくらのデータセンターはバックアップ電源で60時間無停止で稼働していた実績がある。
(注:さくらのデータセンターは北海道の石狩にある)
いざというときの備えなので、利用者からは見えづらい部分なのだが、さくらは「あんしん」も実証済である。